設計の考え方

建物のあり方

私にとって建物は表裏がなく実直で、一貫性のあるべきものと考えています。
とは言え単純に一つのコンセプトが強い建物を良しとは考えていません。
全ての建物は機能性、意匠性、経済性、生産性など様々な要素でできています。
それらを全て把握した上でバランス良く要素を振り分けることが、実直で一貫性のある建物を作り上げると考えています。


質素・控えめな設計

過度に主張してくる建物は好きではありません。
知れば知るほど、深みが伝わる・・・そんな建物が理想です。
私自身元々地味な性格かつ貧乏性なので、派手で華美な設計は才能がないと思っています。
だからと言って無意志な建物は設計しません。
質素・控えめな設計だからこそ、意志の明確な建物が生みやすいと確信しています。


職人さんとつくる

当然図面だけで建物は建ちません。
実際建物を建てるために手を動かすのは様々な職人さんたちです。
当然ですが職人さんは経験による技術や知識をたくさん持っています。
満足な建物を建てるにはそれらの職人さんに気持ちよく、伸び伸びと積極的に働いてもらうことが必須だと考えています。
良い仕事は適正な工事費を払えばできるものではありません。
お客さまの喜ぶ顔も職人さんにとっては働くための大きな原動力となります。

「職人さんを生かす現場」

そんな現場をつくるのも設計士の役割だと考えています。


仕事のあり方

建物は設計図があれば完成というわけではありません。
その設計図を元に問題なくできあがってこそ建物は完成と言えます。
私の経験上、設計図のみで完成するような建物はどこかしら不具合や徹底しきれてない部分を生み勝ちです。
比較的完成度の高い図面でも十分ありえることです。
そういうこともあり、私自身は設計のみ・工事監理のみ・確認申請業務のみの仕事は基本的にお受けいたしません。
設計はともかく工事の状況を確認する工事監理の重要性は今までの経験から十分に身に染みています。
また「現場を見ること」は設計の知識を深める意味で何よりも重要なことと認識しています。
それから経済的な余裕を持たせるのも設計士の仕事と考えております。
建物は建てるにしても維持するにしても相当なエネルギーを要する物体です。
将来を見据えた全体的なコストバランスをお客さまと共に考えつつ、その内容に合った建物を設計していきたいと思っています。



最後にこの仕事は好きでやっています。
自分の好きなことを生かして、わずかでも楽しみながら仕事をしていきたい・・・・そんな風に考えています。

「楽しい」は「積極性」を生む

その積極性はお客さまにとっても、建物にとってもプラスに作用することは間違いないと思っています。